自動操舵システムの車載カメラについて

自動操舵システムの車載カメラは、どのような役割を担っているのでしょうか。ここでは、車載カメラの概要と導入事例を紹介しています。理解を深めたい方は、参考にしてください。

自動操舵システムの車載カメラとは

トラクターなどに設置するカメラ

自動操舵システムの車載カメラは、自動操舵システムを搭載したトラクターなどの農機具に設置するカメラです。自動操舵システムと連携して、さまざまな役割を果たします。運用時における精度の向上などを目指せるツールといえるでしょう。

車載カメラの働き

車載カメラの主な働きは、車載カメラを搭載している農機具の周辺を確認したり車載カメラを搭載している農機具を確認したりすることです。これらにより、危険を避けながら農機具を運用したり、センチメートルレベルで位置合わせを行ったりできます。

例えば、周辺の人や障害物を検知して、これらを避けながら作業を行うなどが考えられます。つまり、危険を遠ざけながら、作業精度の向上を目指せるのです。

製品で特徴は異なる

車載カメラの具体的な特徴は製品で異なります

自動光量感知機能と遠赤外線暗視機能で天候を問わず周囲の状況を確認できる車載カメラ、複数台で周囲の状況を総合的に確認できる車載カメラ、電源を確保できれば農機具のさまざまな位置に取り付けられる車載カメラなどがあります。特徴を把握してから選択することが重要です。

自動操舵システムの車載カメラ事例

夜間でもリアルタイム映像を送信

株式会社JPPは、農機自動操舵システムのオプションとして車載カメラ Wi-Fiカメラを提供しています。

主な特徴は、遠赤外線暗視機能により夜間でも20m離れた場所からリアルタイムの映像を制御端末へ送信できることです。GNSSとRTK測位を活用して、誤差±2.5cm以下で運用できる農機自動操舵システムなどと連携できます。

参照元:株式会社JPP Japan Powerplant Co.,Ltd.(https://www.j-powerplant.com/%E8%BE%B2%E6%A9%9F%E8%87%AA%E5%8B%95%E6%93%8D%E8%88%B5%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0-at2/)

測位精度を高められる車載カメラ

シンガポールに本社を構えるFJDynamicsは、視覚監視のニーズに応えるWi-Fiカメラを展開しています。光量感知機能と遠赤外線暗視機能を搭載しているうえ、IP65防水規格に対応しているため、悪天候であっても継続的に使用できます

制御端末と組み合わせることで実際の作業状況とバーチャルリアリティを同時に確認できたり、農機自動操舵システムと連携することで測位精度をセンチメートルレベルまで高められたりする点が特徴です。

電源不要、穴あけ不要で設置できます。最大伝送距離は20m、最大伝送速度は150Mbpsです。トラクター、田植え機など、幅広い農機具に対応している農機自動操舵システムと連携できます。

参照元:FJDynamics(https://www.fjdynamics.com/jp/product/wificamera)

自動操舵システムの車載カメラを検討しよう

自動操舵システムの車載カメラは、自動操舵システムを搭載した農機具に設置するカメラです。農機具の周囲や農機具の状況を確認できます。設置により、危険を避けやすくなったり位置合わせの精度を高められたりします。具体的な働きや特徴は製品で異なるため、詳細を確かめてから導入することが大切です。

この記事で紹介した導入事例や当サイトで紹介している自動操舵システムの情報を参考にするとよいでしょう。

THREE SELECTIONS
日本で認知度の高いメーカー3社を紹介
初めての導入でも安心のメーカーとして、2023年1月時点日本でよく検索されている、認知度の高い自動操舵システムメーカーTOP3をピックアップしました。
認知度の高いメーカーを選ぶことで、「補助金対象になる可能性が高い」「YouTube に情報が豊富にあり、いざというときも調べられる」「誰もが導入しやすい製品」というメリットがあるため、特に初めて導入する方はおすすめです。
これら3メーカーには、「選ばれる理由」があります。ぜひ参考にしてみてください。
低価格
選ばれている

FJDynamics

FJDynamic
画像引用元:FAG公式HP
(https://www.fagcorp.com/fjd-smart-kit)
特徴
  • 99万円~(税込)(※1)と業界トップレベルの安さだから、世界で2万台の導入実績(※2)を誇る。
  • 年数回の機能アップデートが無料で、常に最新の機能を搭載できる。

代理店公式HPから
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安定性
選ばれている

ニコン・トリンブル

ニコン・トリンブル
画像引用元:ニコン・トリンブル公式HP
(https://www.nikon-trimble.co.jp/info/news_detail.html?infoid=149)
特徴
  • 独自の位置情報補正システムで、電波が不安定な場所でも使用可能
  • 補正情報バックアップ機能搭載によりネットワーク切断後20分間継続作業が可能

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汎用性
選ばれている

トプコン

トプコン
画像引用元:トプコン公式HP
(https://www.topcon.co.jp/positioning/products/product/agri/TOPCON_Ag-system_merit_J.html)
特徴
  • 生育センサー搭載で、作物の状態に合わせて散布機での肥料量を自動調整(※3)できる。
  • スマート農業促進が評価され「2021 年度ロボット大賞」受賞(※4)

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2022/11/24時点、Googleで「自動操舵システム」と検索し、表示された自動操舵システムメーカーと、農林水産省公式HP(https://www.maff.go.jp/j/kanbo/smart/forum/R2smaforum/mattingu/system.html)に記載されているメーカー11社の中から、2022年10月時点、「社名 自動操舵」というキーワードをGoogleキーワードプランナーで調べた結果、月間検索数が多かったメーカー上位3社を認知度が高いメーカーとして紹介。

(※1)別途代理店による取付費用10万円(税込)~。業界トップレベルの安さとは、当サイト編集チームが11メーカーを調べた結果最安値だったため。
(※2)2023年1月調査時点
(※3)オプション機能。
(※4)参照元:ロボット大賞公式HP(https://robotaward.jp/archive/2020/)

3大メーカーがまるわかり
機能早見表
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製品名 FJD農機自動操舵システム ・Trimble GFX-750+Autopilot Motor Drive or EZ-Pilot Pro
・Trimble GFX-350+Autopilot Motor Drive or EZ-Pilot Pro
XD/AGS-2-SET・AES-35
初期費用 99万円(税込)
取付10万円~(税込)
2,500,000円前後(税不明) 記載なし
補正情報精度 ≤±2.5cm ±2~3㎝
作業により±15~30㎝、±20~30㎝の場合もあり。
±2~3㎝
速度 0.7km~12km/h
(オプション:0.1km/h~)
0.1km/h~
※EZ-Pilot Proは1.6km/h以上で自動操舵をサポート
0.1km/h~25km/h
FJDynamics
ニコン・トリンブル
トプコン
対応可能経路 直線、ピポット、平行カーブ、自動ターンA+ライン 自動旋回機能(オプション) 直進、枕地旋回、0.5m~小旋回性能(オプション)
オプション ・wifiカメラ
・物理ボタン
・ホール型センサー
・FAG独自RTK基地局
・Bluetoothボタン
自動旋回機能 NextSwath ・ホイールアングルセンサー(低速調整)
・枕地旋回機能
・可変施肥機(散布マップ作成)
・Xlinks(ISOBUS非対応作業機でも制御可能)
ISOBUS対応
アップデート費用 無料 無料 無料
サポート体制 チャットサポート・遠隔サポート・訪問サポート 購入者専用サイトにて対応 フリーダイヤルコールセンター(平日9時-17時)
保証期間 最大2年保証
※有償にて5年間延長保証にも対応。
3年保証
※有償にて5年間延長保証にも対応
1年保証
導入実勢数 世界中で2万台以上
国内2000台
(2023年1月調査時点)
累計販売台数1万台突破
(2023年1月調査時点)
記載なし