雨の日でも自動操舵システムは使える?

自動操舵システムは、農作業の効率化に大きく貢献する画期的な技術です。しかし、雨の日でも問題なく使えるのか、不安に感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。この記事では、雨天時の自動操舵システムの利用について、その可否や注意点、さらには雨の日でも安全かつ快適に作業するための対策まで、詳しく解説していきます。

自動操舵システムは雨天時でも基本的には使用可能

結論から言うと、多くの自動操舵システムは雨の日でも使用できるように設計されています。

一般的な自動操舵システムは、防水・防塵設計が施されており、多少の雨であれば問題なく動作することがほとんどです。しかし、メーカーや機種によって、その対応レベルには差があります。製品の防水・防塵性能を示すIPコードなどを参考に、お手持ちのシステムがどの程度の雨に耐えられるのか、取扱説明書でしっかり確認しておくことが大切です。

雨天時の使用で気になるのが、GPS信号の受信状況です。厚い雨雲に覆われると、GPS信号が弱まり、位置情報の精度が低下する可能性があります。ただし、RTK-GPSのような高精度な測位システムを利用している場合は、雨雲の影響を受けにくく、安定した測位が期待できます。

また、カメラを利用して周囲の状況を認識するタイプの自動操舵システムの場合、雨による視界不良が精度に影響を与えることも考えられます。

雨天時の自動操舵システム使用における注意点

雨の日でも自動操舵システムを使えるとはいえ、いくつか注意すべき点があります。

まず、機器の保護です。防水・防塵設計とはいえ、その性能を超えるような激しい雨の中での使用は避けるべきです。特に、コネクタ部分など、水濡れに弱い箇所には注意が必要です。使用後は、機器に付着した水分を丁寧に拭き取り、しっかり乾燥させるようにしましょう。

次に、安全確保です。雨の日は視界が悪くなるため、周囲の状況には普段以上に気を配る必要があります。状況によっては、自動操舵システムから手動運転に切り替える判断も大切です。また、雨でぬかるんだ圃場では、思わぬ事故につながる可能性もあります。慎重な運転を心がけましょう。

そして、精度低下の可能性です。先述の通り、GPS信号の受信状況が悪化する可能性があることを念頭に置いておきましょう。高い作業精度が求められる場合は、天候が回復するのを待ってから作業を行うことも検討するべきです。

雨天時の自動操舵システム使用をより安全・快適にするための対策

雨の日でも自動操舵システムをより安全かつ快適に利用するためには、いくつかの対策が考えられます。

まず、高精度測位システムの導入です。RTK-GPSやネットワーク型RTKを利用することで、悪天候下でも安定した測位が可能になり、作業精度を維持しやすくなります。

次に、防水・防塵対策の強化です。コネクタ部分を保護するカバーや、機器全体を覆う防水フィルムなどを活用することで、水濡れによるトラブルのリスクを軽減できます。

さらに、定期的なメンテナンスも重要です。防水・防塵性能を維持するためには、定期的な点検と清掃が欠かせません。メーカーが推奨するメンテナンス方法を確認し、適切に実施しましょう。

雨天OK!でも油断は禁物

自動操舵システムは、基本的には雨の日でも使用できます。しかし、機器の保護、安全確保、そして精度低下の可能性には十分に注意が必要です。

高精度測位システムの導入や、防水・防塵対策の強化によって、雨天時の自動操舵システムの使用は、より安全で快適なものになります。状況に応じて、手動運転への切り替えや、作業計画の見直しも検討しながら、自動操舵システムを賢く活用していきましょう。

THREE SELECTIONS
日本で認知度の高いメーカー3社を紹介
初めての導入でも安心のメーカーとして、2023年1月時点日本でよく検索されている、認知度の高い自動操舵システムメーカーTOP3をピックアップしました。
認知度の高いメーカーを選ぶことで、「補助金対象になる可能性が高い」「YouTube に情報が豊富にあり、いざというときも調べられる」「誰もが導入しやすい製品」というメリットがあるため、特に初めて導入する方はおすすめです。
これら3メーカーには、「選ばれる理由」があります。ぜひ参考にしてみてください。
低価格
選ばれている

FJDynamics

FJDynamic
画像引用元:FAG公式HP
(https://www.fagcorp.com/fjd-smart-kit)
特徴
  • 99万円~(税込)(※1)と業界トップレベルの安さだから、世界で2万台の導入実績(※2)を誇る。
  • 年数回の機能アップデートが無料で、常に最新の機能を搭載できる。

代理店公式HPから
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安定性
選ばれている

ニコン・トリンブル

ニコン・トリンブル
画像引用元:ニコン・トリンブル公式HP
(https://www.nikon-trimble.co.jp/info/news_detail.html?infoid=149)
特徴
  • 独自の位置情報補正システムで、電波が不安定な場所でも使用可能
  • 補正情報バックアップ機能搭載によりネットワーク切断後20分間継続作業が可能

公式HPから
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汎用性
選ばれている

トプコン

トプコン
画像引用元:トプコン公式HP
(https://www.topcon.co.jp/positioning/products/product/agri/TOPCON_Ag-system_merit_J.html)
特徴
  • 生育センサー搭載で、作物の状態に合わせて散布機での肥料量を自動調整(※3)できる。
  • スマート農業促進が評価され「2021 年度ロボット大賞」受賞(※4)

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2022/11/24時点、Googleで「自動操舵システム」と検索し、表示された自動操舵システムメーカーと、農林水産省公式HP(https://www.maff.go.jp/j/kanbo/smart/forum/R2smaforum/mattingu/system.html)に記載されているメーカー11社の中から、2022年10月時点、「社名 自動操舵」というキーワードをGoogleキーワードプランナーで調べた結果、月間検索数が多かったメーカー上位3社を認知度が高いメーカーとして紹介。

(※1)別途代理店による取付費用10万円(税込)~。業界トップレベルの安さとは、当サイト編集チームが11メーカーを調べた結果最安値だったため。
(※2)2023年1月調査時点
(※3)オプション機能。
(※4)参照元:ロボット大賞公式HP(https://robotaward.jp/archive/2020/)

3大メーカーがまるわかり
機能早見表
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製品名 FJD農機自動操舵システム ・Trimble GFX-750+Autopilot Motor Drive or EZ-Pilot Pro
・Trimble GFX-350+Autopilot Motor Drive or EZ-Pilot Pro
XD/AGS-2-SET・AES-35
初期費用 99万円(税込)
取付10万円~(税込)
2,500,000円前後(税不明) 記載なし
補正情報精度 ≤±2.5cm ±2~3㎝
作業により±15~30㎝、±20~30㎝の場合もあり。
±2~3㎝
速度 0.7km~12km/h
(オプション:0.1km/h~)
0.1km/h~
※EZ-Pilot Proは1.6km/h以上で自動操舵をサポート
0.1km/h~25km/h
FJDynamics
ニコン・トリンブル
トプコン
対応可能経路 直線、ピポット、平行カーブ、自動ターンA+ライン 自動旋回機能(オプション) 直進、枕地旋回、0.5m~小旋回性能(オプション)
オプション ・wifiカメラ
・物理ボタン
・ホール型センサー
・FAG独自RTK基地局
・Bluetoothボタン
自動旋回機能 NextSwath ・ホイールアングルセンサー(低速調整)
・枕地旋回機能
・可変施肥機(散布マップ作成)
・Xlinks(ISOBUS非対応作業機でも制御可能)
ISOBUS対応
アップデート費用 無料 無料 無料
サポート体制 チャットサポート・遠隔サポート・訪問サポート 購入者専用サイトにて対応 フリーダイヤルコールセンター(平日9時-17時)
保証期間 最大2年保証
※有償にて5年間延長保証にも対応。
3年保証
※有償にて5年間延長保証にも対応
1年保証
導入実勢数 世界中で2万台以上
国内2000台
(2023年1月調査時点)
累計販売台数1万台突破
(2023年1月調査時点)
記載なし