2021年2月24日に開催された、生産者によるFacebookグループ「アグリ50」と農林水産省のオンライン意見交換会では、今後のスマート農業のあり方について話し合いが行われました。
まず行われたのが、アグリ2050の生産者を対象に行われたアンケート結果の発表。これによると、スマート農業に「すでに取り組んでいる」生産者は46.6%で、残りの過半数は取り組んでいませんでした。
スマート農業が進まない理由は、「導入コストが高い(費用対効果が低い)」がトップ。「成功事例がない・知らない」「通信環境が整っていない」などを原因に挙げる人も多かったようです。
一口にスマート農業といっても、どんな機械を導入するかによって費用が異なります。
農薬散布や農作物の生育状況の確認などを行う農業用ドローンは、100万円〜300万円が一般的。収穫作業を自動で行える収穫ロボットは、1台500万円するものもあります。他にも、土壌の状態や天候、肥料、作物の品種、行った作業などをデータ化して管理するICTの活用や、農作業の身体的負担を軽減するアシストスーツなどもあります。
スマート農業に活用される機械やサービスは一般的に高価格です。本体だけでなく、付属品などを購入する必要があり、想定よりも出費がかさむ場合が少なくありません。このため、小規模な農家では導入できない・導入しても費用対効果に見合わないのが現状なのです。
自動操舵システムとは、所有するトラクターや田植え機などにGPS受信機とモータ付きハンドル、モニターを取付け、ハンドルを自動で制御するシステムのことです。人が操作しなくても、機械が自ら状況を判断して設定された経路を自動走行したり、作業機の制御を行ったりすることができます。
はじめからシステムが搭載されている自動操舵トラクターなどは、1台1000万円ほどと非常に高額でしたが、後付けできる自動操舵システムなら1台100万円〜導入できるものもあります。操作も簡単で、誰でも簡単に扱える点も魅力です。
2022/11/24時点、Googleで「自動操舵システム」と検索し、表示された自動操舵システムメーカーと、農林水産省公式HP(https://www.maff.go.jp/j/kanbo/smart/forum/R2smaforum/mattingu/system.html)に記載されているメーカー11社の中から、2022年10月時点、「社名 自動操舵」というキーワードをGoogleキーワードプランナーで調べた結果、月間検索数が多かったメーカー上位3社を認知度が高いメーカーとして紹介。
(※1)別途代理店による取付費用10万円(税込)~。業界トップレベルの安さとは、当サイト編集チームが11メーカーを調べた結果最安値だったため。
(※2)2023年1月調査時点
(※3)オプション機能。
(※4)参照元:ロボット大賞公式HP(https://robotaward.jp/archive/2020/)
GPS情報を基に位置を補正するため、広い区画の直線操作や夜間作業、悪条件圃場でも真っ直ぐな操作が可能。
ハンドル操作に集中する必要がないため、疲労が軽減されます。
自動操舵システムを取り付けることで、操縦が苦手な人や経験が浅い人でも真っ直ぐトラクターを操縦することが可能です。
繁忙期に留学生を雇う方も安心。操縦を任せる人が増えることで、人員にも余裕ができます。
GPSの位置データ取得により、高精度な作業を実現。
これにより等間隔で苗植えができたり、未作業の箇所がなくなるため、作物の生産量が安定します。
低速作業が必要な畔塗りや、真っ直ぐ行うことが難しい田植えなどは、熟練の技術と集中力が必要なため、担い手不足や心身の負担の大きさが課題でした。
しかし自動操舵システムを導入することで、経験年数に限らず、誰でも同じ精度と速度で作業が行うことができます。また、畝(うね)立てや作付けが均等に行われないと、その分のムダによって収穫量が減少してしまいますが、作業の重複や未作業がなくなるので、ブロードキャスタ・テッダー・代かき時の作業時間を短縮することが可能です。
作業時間が短縮できれば、適期作業が実現し、経営面積の拡大や農産物の品質向上も期待することができるでしょう。
導入費用の高さが原因でスマート農業の導入を諦めている方には、自動操舵システムがおすすめです。
最低100万円程度から導入できる上、人手不足の解決・負担の軽減を行い、業務の改善や効率化を期待することができます。気になる方は、メーカーに問い合わせてみてはいかがでしょうか。
こちらのページでは、日本国内で認知度が高く、誰もが購入しやすい自動操舵システムメーカー3選を紹介しているので、チェックしてみてください。
2022/11/24時点、Googleで「自動操舵システム」と検索し、表示された自動操舵システムメーカーと、農林水産省公式HP(https://www.maff.go.jp/j/kanbo/smart/forum/R2smaforum/mattingu/system.html)に記載されているメーカー11社の中から、2022年10月時点、「社名 自動操舵」というキーワードをGoogleキーワードプランナーで調べた結果、月間検索数が多かったメーカー上位3社を認知度が高いメーカーとして紹介。
(※1)別途代理店による取付費用10万円(税込)~。業界トップレベルの安さとは、当サイト編集チームが11メーカーを調べた結果最安値だったため。
(※2)2023年1月調査時点
(※3)オプション機能。
(※4)参照元:ロボット大賞公式HP(https://robotaward.jp/archive/2020/)
FJDynamics
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ニコン・トリンブル
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トプコン
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製品名 | FJD農機自動操舵システム | ・Trimble GFX-750+Autopilot Motor Drive or EZ-Pilot Pro ・Trimble GFX-350+Autopilot Motor Drive or EZ-Pilot Pro |
XD/AGS-2-SET・AES-35 |
初期費用 | 99万円(税込) 取付10万円~(税込) |
2,500,000円前後(税不明) | 記載なし |
補正情報精度 | ≤±2.5cm | ±2~3㎝ 作業により±15~30㎝、±20~30㎝の場合もあり。 |
±2~3㎝ |
速度 | 0.7km~12km/h (オプション:0.1km/h~) |
0.1km/h~ ※EZ-Pilot Proは1.6km/h以上で自動操舵をサポート |
0.1km/h~25km/h |
FJDynamics
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ニコン・トリンブル
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トプコン
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対応可能経路 | 直線、ピポット、平行カーブ、自動ターンA+ライン | 自動旋回機能(オプション) | 直進、枕地旋回、0.5m~小旋回性能(オプション) |
オプション | ・wifiカメラ ・物理ボタン ・ホール型センサー ・FAG独自RTK基地局 ・Bluetoothボタン |
自動旋回機能 NextSwath | ・ホイールアングルセンサー(低速調整) ・枕地旋回機能 ・可変施肥機(散布マップ作成) ・Xlinks(ISOBUS非対応作業機でも制御可能) |
ISOBUS対応 | 〇 | 〇 | 〇 |
アップデート費用 | 無料 | 無料 | 無料 |
サポート体制 | チャットサポート・遠隔サポート・訪問サポート | 購入者専用サイトにて対応 | フリーダイヤルコールセンター(平日9時-17時) |
保証期間 | 最大2年保証 ※有償にて5年間延長保証にも対応。 |
3年保証 ※有償にて5年間延長保証にも対応 |
1年保証 |
導入実勢数 | 世界中で2万台以上 国内2000台 (2023年1月調査時点) |
累計販売台数1万台突破 (2023年1月調査時点) |
記載なし |