海外の農業から学ぶスマート農業技術

海外と日本のスマート農業普及率の違い

農林水産業が2022年6月28日に発表した「令和4年農業構造動態調査結果」によると、「データを活用した農業を行っている農業経営体数」は、2022年時点で22万6800経営体でした。これは、農業経営体全体に対して23.3%です。

一方、オランダでは、約8割にものぼる一般農家が、スマート農業を実施しています。

オランダの国土は日本の1/50。にもかかわらず世界第2位の農産物輸出量を誇っているのは、LEDやセンサー技術、自動制御システムなどを農業に活用しているからです。

また、農業大国アメリカでは、ドローンやロボットを活用したり、衛星画像から収集した土壌や農作物のデータを分析して、適切な作付量や肥料の分量などを農家にアドバイスするサービスの提供、ICT技術との連携など、さまざまな試みが行われています。

ベトナムでも農業のハイテク化に繋がる技術の導入・拡大に携わる企業を国が積極的に支援するなど、世界中でスマート農業の推進が行われています。

参照元:農林水産省令和4年農業構造動態調査結果https://www.maff.go.jp/j/tokei/kekka_gaiyou/noukou/r4/index.html#:~:text=%E8%BE%B2%E6%A5%AD%E7%B5%8C%E5%96%B6%E4%BD%93%E6%95%B0%20%E5%85%A8%E5%9B%BD,80%EF%BC%85%E3%81%A8%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%80%82

海外の農業に学ぶ日本でも取り入れたい成功事例

オランダ

オランダの一般農家の約8割では、自動制御システムを搭載したコンピューターによって、農作物に与える肥料や給水などを制御しています。

また、オランダには、温度や湿度、二酸化炭素濃度などをセンサーによって管理する、巨大な農業用ハウスがいくつか設置されています。その中では温度、湿度の他に光量、CO2量などをセンサーやコンピューターで管理し、最適な環境を維持。天候や害虫・病気に左右されることなく、農薬もなしで通年にわたり作物を育てることが可能です。

アメリカ

アメリカでは、広大な農地でドローンを使った農業が盛んです。ドローンで適切な範囲に適切な量の農薬を散布するほか、上空から農作物の生育状況や土壌の状態など、さまざまなデータを収集し、農地の状況を分析しています。

センサー技術の向上によって、害虫や病気の自動検出も可能。可視光や近赤外線で反射する光の波長を感知し、栽培作物の生育状況や栄養状態、土壌の水分状況を分析しています。

最近では、蓄積したデータを活用してビジネスにつなげる企業も増えているようです。

日本でも大農業の効率化が使える

アメリカでは特に、広い農業面積を管理するために、スマート農業の導入が進んでいます。少ない労働力で多くの農産物を生産できるよう、効率の良さが求められているのです。

一方日本は、国土面積が小さく、農地も点在しているため、一概にアメリカを見習うのが良いとは言えません。

しかし、近年は、各地に点在している非効率な農地を集約したり、採算をとるために大規模化する例も増えています。また、少子高齢化や担い手不足の問題が深刻な日本では、やはりスマート農業の導入によって効率化や負担減を図ることが求められています。

おすすめは自動操舵システム

これからスマート農業の導入したい方におすすめなのが、自動操舵システムです。

自動操舵システムとは、所有するトラクターや田植機などにGPS受信機とモータ付きハンドル、モニターを取付けることで、人が操作しなくても、機械が自ら状況を判断して登録した経路を自動走行したり、作業機を制御できたりするシステムのことです。

簡単な取り付け・設定で誰でも簡単に高精度な作業が行うことが可能です。

自動操舵システムの価格は?

はじめからシステムが搭載されている自動操舵トラクターなどは、1台1000万円ほどかかりますが、後付けできる自動操舵システムなら250万円以内。

中には、1台100万円〜導入できるものもあります。メーカーによって費用が大きく異なるので、予算や機能などを比較しながら選んでみてください。

自動操舵システムは補助金が使える?

スマート農業は政府も推進しており、IoT機器やITシステムなどの導入のための費用に対して、補助金の支給が行われています。

各補助金では、使用目的に明確な規定があり、要件なども決まっていますが、自動操舵システムでも申請できるので、うまく活用して、導入を進めてみてはいかがでしょうか。

THREE SELECTIONS
日本で認知度の高いメーカー3社を紹介
初めての導入でも安心のメーカーとして、2023年1月時点日本でよく検索されている、認知度の高い自動操舵システムメーカーTOP3をピックアップしました。
認知度の高いメーカーを選ぶことで、「補助金対象になる可能性が高い」「YouTube に情報が豊富にあり、いざというときも調べられる」「誰もが導入しやすい製品」というメリットがあるため、特に初めて導入する方はおすすめです。
これら3メーカーには、「選ばれる理由」があります。ぜひ参考にしてみてください。
低価格
選ばれている

FJDynamics

FJDynamic
画像引用元:FAG公式HP
(https://www.fagcorp.com/fjd-smart-kit)
特徴
  • 99万円~(税込)(※1)と業界トップレベルの安さだから、世界で2万台の導入実績(※2)を誇る。
  • 年数回の機能アップデートが無料で、常に最新の機能を搭載できる。

代理店公式HPから
問い合わせる

電話で問い合わせ

FJDynamicsについて
詳しく見る

安定性
選ばれている

ニコン・トリンブル

ニコン・トリンブル
画像引用元:ニコン・トリンブル公式HP
(https://www.nikon-trimble.co.jp/info/news_detail.html?infoid=149)
特徴
  • 独自の位置情報補正システムで、電波が不安定な場所でも使用可能
  • 補正情報バックアップ機能搭載によりネットワーク切断後20分間継続作業が可能

公式HPから
問い合わせる

電話で問い合わせ

ニコン・トリンブルについて
詳しく見る

汎用性
選ばれている

トプコン

トプコン
画像引用元:トプコン公式HP
(https://www.topcon.co.jp/positioning/products/product/agri/TOPCON_Ag-system_merit_J.html)
特徴
  • 生育センサー搭載で、作物の状態に合わせて散布機での肥料量を自動調整(※3)できる。
  • スマート農業促進が評価され「2021 年度ロボット大賞」受賞(※4)

公式HPから
問い合わせる

電話で問い合わせ

トプコンについて
詳しく見る

 

2022/11/24時点、Googleで「自動操舵システム」と検索し、表示された自動操舵システムメーカーと、農林水産省公式HP(https://www.maff.go.jp/j/kanbo/smart/forum/R2smaforum/mattingu/system.html)に記載されているメーカー11社の中から、2022年10月時点、「社名 自動操舵」というキーワードをGoogleキーワードプランナーで調べた結果、月間検索数が多かったメーカー上位3社を認知度が高いメーカーとして紹介。

(※1)別途代理店による取付費用10万円(税込)~。業界トップレベルの安さとは、当サイト編集チームが11メーカーを調べた結果最安値だったため。
(※2)2023年1月調査時点
(※3)オプション機能。
(※4)参照元:ロボット大賞公式HP(https://robotaward.jp/archive/2020/)

3大メーカーがまるわかり
機能早見表
▼横にスクロールできます▼
FJDynamics

公式HP

電話問合せ

ニコン・トリンブル

公式HP

電話問合せ

トプコン

公式HP

電話問合せ

製品名 FJD農機自動操舵システム ・Trimble GFX-750+Autopilot Motor Drive or EZ-Pilot Pro
・Trimble GFX-350+Autopilot Motor Drive or EZ-Pilot Pro
XD/AGS-2-SET・AES-35
初期費用 99万円(税込)
取付10万円~(税込)
2,500,000円前後(税不明) 記載なし
補正情報精度 ≤±2.5cm ±2~3㎝
作業により±15~30㎝、±20~30㎝の場合もあり。
±2~3㎝
速度 0.7km~12km/h
(オプション:0.1km/h~)
0.1km/h~
※EZ-Pilot Proは1.6km/h以上で自動操舵をサポート
0.1km/h~25km/h
FJDynamics
ニコン・トリンブル
トプコン
対応可能経路 直線、ピポット、平行カーブ、自動ターンA+ライン 自動旋回機能(オプション) 直進、枕地旋回、0.5m~小旋回性能(オプション)
オプション ・wifiカメラ
・物理ボタン
・ホール型センサー
・FAG独自RTK基地局
・Bluetoothボタン
自動旋回機能 NextSwath ・ホイールアングルセンサー(低速調整)
・枕地旋回機能
・可変施肥機(散布マップ作成)
・Xlinks(ISOBUS非対応作業機でも制御可能)
ISOBUS対応
アップデート費用 無料 無料 無料
サポート体制 チャットサポート・遠隔サポート・訪問サポート 購入者専用サイトにて対応 フリーダイヤルコールセンター(平日9時-17時)
保証期間 最大2年保証
※有償にて5年間延長保証にも対応。
3年保証
※有償にて5年間延長保証にも対応
1年保証
導入実勢数 世界中で2万台以上
国内2000台
(2023年1月調査時点)
累計販売台数1万台突破
(2023年1月調査時点)
記載なし