自動操舵システムの安全対策

農作業における事故の発生率

農作業は専用の機械や特殊な装置を使用するため、危険が伴います。そこで、令和元年から令和3年までに起きた農作業時の事故発生状況を、機械別に以下の表にまとめました。

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機械/年    令和元年       令和2年       令和3年   
乗用型トラクター 80 81 58
歩行型トラクター 22 26 22
農用運搬車 26 15 21
自脱型コンバイン 9 12 16
動力防除機 8 9 16
動力刈払機 7 7 11
農用高所作業機 0 3 1
その他 32 33 26
全体 184 186 171

令和元年から令和3年までにおいて大きな変化は見られず、一定数の事故が発生しています。その中でも、機械からの転落や墜落が原因となっているケースが多いようです。

参照元:(pdf)農林水産省(令和3年に発生した農作業死亡事故の概要

農業機械の⾃動⾛⾏に関する安全性確保ガイドライン

安全性確保ガイドラインの概要

農業機械の操舵システムの普及により、安全確保のためのガイドラインが定められています。ガイドラインは機械の自動走行作業時における安全確保を目的とし、基本的な考えや関係者の役割を明確にしたものです。

また、農業においては機械の自動化が発展途上であるため、安全性確保ガイドラインは必要に応じて変更されていくとのことです。

対象となる農業機械

安全性確保ガイドラインの対象となるロボットと特徴は以下のとおりです。

ロボット
トラクター
衛生測位情報を利用した自動走行型のトラクター
茶園管理
ロボット
自動走行型の茶園管理
ロボット田植機 衛生測位情報を利用した自動走行型の田植機
ロボット芝刈機 衛生測位情報を利用した自動走行型の芝刈機
ロボット
小型汎用台車
衛生測位情報を利用した自動走行型小型汎用台車
ロボット
コンバイン
衛生測位情報を利用した自動走行型のコンバイン

使用者の監視下にあり、無人で自動走行する農業機械が対象となっています。

参照元:(pdf)農林水産省(農業機械の⾃動⾛⾏に関する安全性確保ガイドラインの概要

関係者の主な役割と順守すべき点

安全性確保ガイドラインでは、農業作業に関わる関係者の役割、遵守すべき点が定められています。

メーカー
  • 安全対策によるリスクの低減
  • リスク低減不可能の場合は製品化の取りやめ
  • 使用するための訓練を実施すること
導入者
  • 周辺環境の安全確保と対策
  • 機械の管理と使用時の定期的な監視
使用者
  • 使用するための訓練を受講していること
  • 危険が予測できる場合直ちに機械を停止させること

このほかに使用すべきエリアで機械を扱う、監視体制が整っているといった使用上の条件が定められています。

参照元:(pdf)農林水産省(農業機械の⾃動⾛⾏に関する安全性確保ガイドラインの概要

安全性確保ガイドラインが適用される範囲

安全性確保ガイドラインは、自動走行する機械を使用していること、目視可能な場所から作業を実施している場合に適用されます。手動操作を行う場合や、使用者が搭乗した状態で作業を行う場合は、従来の安全確保策が適用されます。

自動操舵システムに組み込まれている安全対策

緊急停止機能

自動操舵システムに組み込まれている安全対策の代表例として、緊急停止機能があります。機械が異常を検出した場合や操作者が危険を感じた場合に、すぐに機械を停止させることができます。

センサー・アラートシステム

機械の周囲を監視し、障害物やほかの危険を検出するためのセンサーが反応すると、危険が検出された場合にアラートが作動するシステムです。

自動操舵システムメーカーを
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THREE SELECTIONS
日本で認知度の高いメーカー3社を紹介
初めての導入でも安心のメーカーとして、2023年1月時点日本でよく検索されている、認知度の高い自動操舵システムメーカーTOP3をピックアップしました。
認知度の高いメーカーを選ぶことで、「補助金対象になる可能性が高い」「YouTube に情報が豊富にあり、いざというときも調べられる」「誰もが導入しやすい製品」というメリットがあるため、特に初めて導入する方はおすすめです。
これら3メーカーには、「選ばれる理由」があります。ぜひ参考にしてみてください。
低価格
選ばれている

FJDynamics

FJDynamic
画像引用元:FAG公式HP
(https://www.fagcorp.com/fjd-smart-kit)
特徴
  • 99万円~(税込)(※1)と業界トップレベルの安さだから、世界で2万台の導入実績(※2)を誇る。
  • 年数回の機能アップデートが無料で、常に最新の機能を搭載できる。

代理店公式HPから
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安定性
選ばれている

ニコン・トリンブル

ニコン・トリンブル
画像引用元:ニコン・トリンブル公式HP
(https://www.nikon-trimble.co.jp/info/news_detail.html?infoid=149)
特徴
  • 独自の位置情報補正システムで、電波が不安定な場所でも使用可能
  • 補正情報バックアップ機能搭載によりネットワーク切断後20分間継続作業が可能

公式HPから
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汎用性
選ばれている

トプコン

トプコン
画像引用元:トプコン公式HP
(https://www.topcon.co.jp/positioning/products/product/agri/TOPCON_Ag-system_merit_J.html)
特徴
  • 生育センサー搭載で、作物の状態に合わせて散布機での肥料量を自動調整(※3)できる。
  • スマート農業促進が評価され「2021 年度ロボット大賞」受賞(※4)

公式HPから
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トプコンについて
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2022/11/24時点、Googleで「自動操舵システム」と検索し、表示された自動操舵システムメーカーと、農林水産省公式HP(https://www.maff.go.jp/j/kanbo/smart/forum/R2smaforum/mattingu/system.html)に記載されているメーカー11社の中から、2022年10月時点、「社名 自動操舵」というキーワードをGoogleキーワードプランナーで調べた結果、月間検索数が多かったメーカー上位3社を認知度が高いメーカーとして紹介。

(※1)別途代理店による取付費用10万円(税込)~。業界トップレベルの安さとは、当サイト編集チームが11メーカーを調べた結果最安値だったため。
(※2)2023年1月調査時点
(※3)オプション機能。
(※4)参照元:ロボット大賞公式HP(https://robotaward.jp/archive/2020/)

3大メーカーがまるわかり
機能早見表
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FJDynamics

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ニコン・トリンブル

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トプコン

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製品名 FJD農機自動操舵システム ・Trimble GFX-750+Autopilot Motor Drive or EZ-Pilot Pro
・Trimble GFX-350+Autopilot Motor Drive or EZ-Pilot Pro
XD/AGS-2-SET・AES-35
初期費用 99万円(税込)
取付10万円~(税込)
2,500,000円前後(税不明) 記載なし
補正情報精度 ≤±2.5cm ±2~3㎝
作業により±15~30㎝、±20~30㎝の場合もあり。
±2~3㎝
速度 0.7km~12km/h
(オプション:0.1km/h~)
0.1km/h~
※EZ-Pilot Proは1.6km/h以上で自動操舵をサポート
0.1km/h~25km/h
FJDynamics
ニコン・トリンブル
トプコン
対応可能経路 直線、ピポット、平行カーブ、自動ターンA+ライン 自動旋回機能(オプション) 直進、枕地旋回、0.5m~小旋回性能(オプション)
オプション ・wifiカメラ
・物理ボタン
・ホール型センサー
・FAG独自RTK基地局
・Bluetoothボタン
自動旋回機能 NextSwath ・ホイールアングルセンサー(低速調整)
・枕地旋回機能
・可変施肥機(散布マップ作成)
・Xlinks(ISOBUS非対応作業機でも制御可能)
ISOBUS対応
アップデート費用 無料 無料 無料
サポート体制 チャットサポート・遠隔サポート・訪問サポート 購入者専用サイトにて対応 フリーダイヤルコールセンター(平日9時-17時)
保証期間 最大2年保証
※有償にて5年間延長保証にも対応。
3年保証
※有償にて5年間延長保証にも対応
1年保証
導入実勢数 世界中で2万台以上
国内2000台
(2023年1月調査時点)
累計販売台数1万台突破
(2023年1月調査時点)
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