自動操舵システムの
しくみとは
自動操舵システムとは、所有するトラクターにGNSS(GPS)受信機とモータ付きハンドル、モニターを取付け、ハンドルを自動で制御するシステム。
農機具に設置後、初回設定として経路登録をしておくだけで、後はGNSS情報を受信して自動で操縦が可能。操縦者の疲労を大幅に軽減することが可能です。
※GNSS情報(GPS情報)・・・人工衛星(測位衛星)を利用した全世界測位システムによる位置情報。
自動操舵システムのメリット
作業が楽になる
GPS情報を基に位置を補正するため、広い区画の直線操作や夜間作業、悪条件圃場でも真っ直ぐな操作が可能。
ハンドル操作に集中する必要がないため、疲労が軽減されます。
誰でも操縦
できるようになる
自動操舵システムを取り付けることで、操縦が苦手な人や経験が浅い人でも真っ直ぐトラクターを操縦することが可能です。
繁忙期に留学生を雇う方も安心。操縦を任せる人が増えることで、人員にも余裕ができます。
生産量が安定する
GPSの位置データ取得により、高精度な作業を実現。
これにより等間隔で苗植えができたり、未作業の箇所がなくなるため、作物の生産量が安定します。
自動操舵システム導入者が答える
よくある3つのギモン
自動操舵システムのしくみやメリットはわかったものの、本当に思い通りに操縦できるのか?機械が苦手でも使いこなせるのか?
そんなギモンに、実際の導入農家が答えていますので、ぜひご覧ください。
費用対効果はある?
作業の重複や未作業がなくなるので、耕耘や畔塗(あぜぬり)、田植え、マルチャー作業やトレンチャー作業などの作業時間が短縮できました。
資材の節約もできるので、コストダウンも実現できています。もう手放せないですね!
目を離すとズレたりしない?
手放しできるほど高性能なので身体が楽です!最初は心配だったけど、何もしないでただ座っているだけ。こんなの初めてです。
RTKネットワークを契約すれば位置情報も補正してくれるので、ほぼズレもないですね。
初期設定は難しい?
操作画面はスマホを操作するような感じだから、誰でもスムーズに操作できるんじゃないかな。
YouTubeに設定方法が紹介されていたり、メーカーサポートもあるので、機械に不慣れな人でも扱えると思います。
自動操舵システム導入手順
あとはメーカーや代理店がしっかりサポート!
メーカーを選んだ後、地域で行っているデモ走行会に参加したり等で使用感を確認したのちに製品を購入。その後、GPSだけでは数十センチのズレが起こるため、精度を上げて誤差を減らすRTKネットワークの契約や、取付に関する日程調整を行います。
難しい話に感じますが、メーカーを選べばあとはメーカーや代理店がしっかりサポートしてくれるため安心です。多くの農家から選ばれている
初めての導入でも安心の
メーカー3社を紹介
選ばれている
FJDynamics
- 99万円~(税込)(※1)と業界トップレベルの安さだから、世界で10万台以上、国内約2,500台の導入実績(※2)を誇る。
- 年数回の機能アップデートが無料で、常に最新の機能を搭載できる。
選ばれている
ニコン・トリンブル
- 独自の位置情報補正システムで、電波が不安定な場所でも使用可能。
- 補正情報バックアップ機能搭載によりネットワーク切断後20分間継続作業が可能。
選ばれている
トプコン
- 生育センサー搭載で、作物の状態に合わせて散布機での肥料量を自動調整(※3)できる。
- スマート農業促進が評価され「2021 年度ロボット大賞」受賞(※4)
2022/11/24時点、Googleで「自動操舵システム」と検索し、表示された自動操舵システムメーカーと、農林水産省公式HP(https://www.maff.go.jp/j/kanbo/smart/forum/R2smaforum/mattingu/system.html)に記載されているメーカー11社の中から、2022年10月時点、「社名 自動操舵」というキーワードをGoogleキーワードプランナーで調べた結果、月間検索数が多かったメーカー上位3社を認知度が高いメーカーとして紹介。
(※1)別途代理店による取付費用10万円(税込)~。業界トップレベルの安さとは、当サイト編集チームが11メーカーを調べた結果最安値だったため。
(※2)参照元:PR TIMES(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000053999.html) 2023年7月調査時点
(※3)オプション機能。
(※4)参照元:ロボット大賞公式HP(https://robotaward.jp/archive/2020/)
3大メーカーがまるわかり
機能早見表
FJDynamics
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ニコン・トリンブル
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トプコン
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製品名 | FJD農機自動操舵システム | ・Trimble GFX-750+Autopilot Motor Drive or EZ-Pilot Pro ・Trimble GFX-350+Autopilot Motor Drive or EZ-Pilot Pro |
XD/AGS-2-SET・AES-35 |
初期費用 | 99万円(税込) 取付10万円~(税込) |
2,500,000円前後(税不明) | 記載なし |
補正情報精度 | ≤±2.5cm | ±2~3㎝ 作業により±15~30㎝、±20~30㎝の場合もあり。 |
±2~3㎝ |
速度 | 0.7km~12km/h (オプション:0.1km/h~) |
0.1km/h~ ※EZ-Pilot Proは1.6km/h以上で自動操舵をサポート |
0.1km/h~25km/h |
FJDynamics
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ニコン・トリンブル
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トプコン
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対応可能経路 | 直線、ピポット、平行カーブ、自動ターンA+ライン | 自動旋回機能(オプション) | 直進、枕地旋回、0.5m~小旋回性能(オプション) |
オプション | ・wifiカメラ ・物理ボタン ・ホール型センサー ・FAG独自RTK基地局 ・Bluetoothボタン |
自動旋回機能 NextSwath | ・ホイールアングルセンサー(低速調整) ・枕地旋回機能 ・可変施肥機(散布マップ作成) ・Xlinks(ISOBUS非対応作業機でも制御可能) |
ISOBUS対応 | 〇 | 〇 | 〇 |
アップデート費用 | 無料 | 無料 | 無料 |
サポート体制 | チャットサポート・遠隔サポート・訪問サポート | 購入者専用サイトにて対応 | フリーダイヤルコールセンター(平日9時-17時) |
保証期間 | 最大2年保証 ※有償にて5年間延長保証にも対応。 |
3年保証 ※有償にて5年間延長保証にも対応 |
1年保証 |
導入実績数 | 世界中で2万台以上 国内で2000台 (2023年1月調査時点) |
累計販売台数1万台突破 (2023年1月調査時点) |
記載なし |
自動操舵システム
3メーカーをもっとくわしく
導入しやすい
FJDynamics
- 99万円~(税込)(※1)業界トップレベルの安さだから、世界中で10万台以上の導入実績(※2)を誇る。
- 年数回の機能アップデートが無料で、常に最新の機能を搭載できる。
おすすめ!
低価格で国内メーカーに劣らない性能が魅力
発売からわずか半年で世界中で約2万台、累計で10万台以上販売しているFJDynamics(2023年7月18日時点)。トラクター、田植え機はもちろん、管理機、コンバイン、クローラー式など、新旧問わずさまざまなメーカーの農機に取り付けられる汎用性の高さながら、99万円~(税込 取付費用別途10万円)という安さで導入できることが魅力です。
性能も他メーカーに劣ることなく、±2.5cmの補正精度や、時速0.7~12.0km/h(オプションにより0.1km/h~)での低速作業にも対応、ISOBUS対応など、欲しい機能をしっかり備えています。
さらにFJDynamicsは経路を計画し、自動で行間を旋回することが可能です。
直線だけでなく、枕地旋回等の自動操舵も可能なため、斜面、起伏の多い地面など、変形したほ場でも問題なく使用できます。
FJDynamics製品導入者の声
栽培作物:水稲、麦、大豆、飼料米、そば、キャベツ
サツマイモ、茶、その他野菜等
既存の機械を活用したかったので、後付けの自動操舵システムを探していました。
選んだポイントは、他のシステムと比較してもかなり導入費用が安かったこと。かんしょのマルチ張り作業やネギの植え溝掘りに使用予定です。
画面を直感的に操作できるので便利ですね。
栽培作物:水稲、麦
低価格で高性能。デモ機で導入を即決しました。低速作業(畔塗)から高速まで正確な作業ができるので満足しています。
これからも、重複作業を回避して、効率的な作業を目指したいと思います。
FJDynamicsの
基本情報
日本の総代理店である株式会社FAGは、サポート体制も充実しており、販売前の導入相談から取り付け・操作方法などの教育、取り付け後のメンテナンスサポートまで丁寧に対応。その信頼性から、日本参入後わずか2年で2000台の販売、世界中で10万台以上の販売実績を誇っています。(2023年1月調査時点)
気軽に質問できるチャットサポートのほか、独自のクラウドシステムによる遠隔サポートや訪問サポートなど、相談内容に合わせて迅速に対応してくれるので、トラブル時も安心です。
また、FaceBookではオーナーズグループも開設し、導入者同士の交流も図っています。
会社名 | 株式会社FAG |
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所在地 | 東京都港区西新橋2-35-5-2F |
営業時間/定休日 | 9:30~18:00 / 土曜・日曜・祝日 |
電話番号 | 03-6822-3808 |
公式HP URL | https://www.fagcorp.com/ |
場所でも使用できる
ニコン・トリンブル
- 独自の位置情報補正システムで、高精度な位置取り&全国どこでも使用可能
- 補正情報バックアップ機能を搭載しており、万が一ネットワークが切断されても20分間継続作業が可能。
位置情報取得精度が高く、電波が弱い地域でも使用可能
ニコン・トリンブルは、日本を代表する精密光学企業・ニコンと、アメリカの民間用GPSのパイオニア企業Trimble(トリンブル)社のジョイントベンチャー企業です。両社が培ったノウハウを生かし、トータルソリューションでサービスを提供しているのが特徴です。
特に注目は、独自の位置情報補正システムによる高精度な位置算出。GPS、GLONASS、Galileoなどの衛星を使用して位置情報データを読み取り、全国どこでも誤差2~3cmで農作業を可能にしています。
また、補正情報バックアップ機能xFill®により、電波が遮断されても継続して作業をすることが可能です。
ニコン・トリンブル
製品導入者の声
栽培作物:記載なし
ボタン一つでまっすぐ走ってくれるので、神経をすり減らさず楽に作業ができます。
操作に慣れるまでちょっと難しいかもしれませんが、慣れれば疲労も軽減されると思います。年配の方や新規就農した若い人、農作業に慣れていない方におすすめです。
栽培作物:小麦、大豆、小豆、馬鈴薯、かぼちゃ、にんじん等
特に夜間作業が疲れにくくなったり、ハンドルを見なくてもいいので後ろを向いて作業できるのがとても便利です。
いきなり電波が切れても20分間は操作できるので、急に操作ができなくなることがないので助かっています。夜間作業に疲れている方や、操作に慣れていない女性の方からも好評です。
ニコン・トリンブルの
基本情報
2003年に設立されて以来、測量機器や3D計測、BIM、精密農業など、生産性向上に貢献する幅広いソリューションを提供している会社です。
農業・林業分野では、自動操舵システムやGNSSガイダンスシステムなどにより、農作業の効率化をサポートしています。
会社名 | 株式会社ニコン・トリンブル |
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所在地 | 東京都大田区南蒲田2-16-2 テクノポート大樹生命ビル |
営業時間/定休日 | 公式HPに記載はありませんでした。 |
電話番号 | 03-5710-2595(営農システム営業部) |
公式HP URL | https://www.nikon-trimble.co.jp |
突き詰められる
トプコン
- 生育センサー搭載で、作物の状態に合わせて散布機での肥料量を自動調整できる(オプション)
- スマート農業促進が評価され「2021 年度ロボット大賞」受賞(※)
多彩なオプションで農機具の用途を
活かす
トプコンが販売する自動操舵システムの特徴は、さまざまなシステムと組み合わせることで、幅広いニーズに応えられること。 ガイダンスのみはもちろん、ガイダンス+自動操舵との組み合わせで枕地旋回機能を搭載したり、散布マップを読み込んで肥料の散布を自動的にコントロールしたり、作業履歴を管理することも可能です。
その汎用性の高さから、「第9回ロボット大賞」を受賞するなど、高い性能が評価されているシステムです。各農機具の用途に合わせてオプションを選べる点が魅力です。
トプコン製品導入者の声
栽培作物:水稲じゃがいも、長芋 など
畑作において、トプコンの自動操舵システムを活用している事例。自動操舵システムにより、まっすぐで等間隔な畝立作業を行っている様子などを紹介。
また、ある程度の傾斜がある土地でも問題なく作業が行える様子も見ることができます。
栽培作物:米、大豆、麦
新人オペレーターは、真っ直ぐ植えようとして前しか見ていないんです。
でも自動操舵システムを使えば、前だけに集中しないで余裕を持って運転できる。後ろの植え付け状態も確認できるし、苗の補給もできる点がメリットだと思います。
トプコンの基本情報
トプコンは、1932年創業の日本を代表する光学機器メーカーです。測量機・カメラづくりからスタートし、現在は主に測量機器や眼科系医療機器などの製造・販売を行っています。
日本国内のみならず、海外にも多くの拠点を展開。「医」「食」「住」の分野でさまざまな事業を展開し、各分野の社会課題解決をサポートしています。
会社名 | 株式会社トプコン |
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所在地 | 東京都板橋区蓮沼町75-1 |
営業時間/定休日 | 8:30~17:15 / 土曜・日曜・祝日 |
電話番号 | 0120-54-1199(トプコン測量機器コールセンター) |
公式HP URL | https://www.topcon.co.jp |
自動操舵システム
なんでも質問BOX
自動操舵システムで使える
補助金は?
「自動操舵システムを導入したいけど、費用が気になる」という方は、補助金を活用するのがおすすめです。ここでは、経営継続補助金やIT導入補助金など、自動操舵システムの導入時に使える補助金情報をご紹介します。
自動操舵システムって
どんな機能を見ればいいの?
自動操舵システムには、さまざまな便利な機能が搭載されています。ここでは、システムを選ぶ際に役立つ、4つの機能をご紹介します。速度、補正精度はもちろん、クラウドシステムやISOBUS対応など、ぜひ参考にしてください。
自動操舵システムは
ランニングコストがかかる?
自動操舵システムを導入する際は、初期費用だけでなくランニングコストにも注目しましょう。ここでは、RTKネットワークシステムの利用にかかる費用や、ランニングコストをかけるメリットについて解説します。
自動操舵使用時に接続する
RTKって何?
RTKネットワークシステムとは「相対測位」と呼ばれる測定方法のひとつです。精度の高い位置情報を取得するために欠かせないシステムです。ここでは、RTKネットワークシステムについて種類や特徴などをご紹介します。
自動操舵システムの
初期設定方法は?
自動操舵システムの中には、自分で取り付けできるものも少なくありません。ここでは、自動操舵システムの取り付け方法を解説します。代表的な3つのシステムについては、取り付け動画も紹介しているのでチェックしてみてください。
海外メーカーの自動操舵システムってどうなの?
さまざまなメーカーが製品を販売している自動操舵システム。国内でも、多くの海外製品が導入されています。ここでは、主な海外メーカーであるFJDとCHC、Deere&Companyについて、特徴や性能をご紹介します。
自動操舵システムの耐用年数とは?
今あるトラクターや田植え機、コンバインや管理機後付けするだけで、自動運転が行えるようになる自動操舵システムは農作業の必需品です。ここでは、自動操舵システムの耐用年数や保証期間などについてご紹介します。
GNSSとGPSの違いとは?
GNSSとGPS の違いは測位精度の差です。GPSは単体でしか測位できません。当然、精度は低くなります。GNSSは各国の測位衛星を利用できるのがポイントです。測位衛星単体では限界がありますが、GNSSなら精度を高められます。
トラクターのデータ連携に不可欠な「ISOBUS規格」
世界標準規格ISOBUS(イソバス)とは、メーカーに関わらずトラクターと作業機との間で行われる「データ通信の相互接続性を担保する世界標準」を言います。ISOBUSには認証制度があり、合格した機種のみ認証ラベルが交付される仕組みとなっています。
自動操舵システムの
安全対策
自動操舵システムを搭載している農業機械は、危険が伴うため農林水産省が安全性確保ガイドラインを定めています。自動走行可能な農業機械を使用するときに、使用者と周囲の安全を確保することが目的です。
自動操舵システムの
慣性計測装置(IMU)
自動操舵システムの慣性計測装置(IMU)とは、物体の加速度や角速度を計測するための装置で、現在の位置情報や移動方向を把握するために必要です。高精度で高い安定性を兼ね備えることから、さまざまな機器・場所で活用されています。
自動操舵システムの
オートターン機能
自動操舵システムのオートターン機能とは、農業機械や建設機械などにおいて、機械の自動旋回を可能にする技術です。オートターン機能を搭載することで、オペレーターの作業負荷が軽減され、農作業の効率化を図れます。
自動操舵システム活用の
際の注意点
自動操舵システムは、農業や建設業界での作業効率化を実現する注目のツールとなっています。自動操舵システムを適切に利用するためには、導入前と使用時の注意点を把握しておくことが重要です。
超低速作業に対応している
自動操舵システムとは
近年、農業機械の超低速自動操舵システムが注目されています。作業の精度向上、圃場の詳細設定、作業者の疲労軽減が理由として挙げられます。ここでは、超低速作業に対応している自動操舵システムについて紹介しています。
自動操舵システムの
展示会とは
農業の効率化と精度向上に貢献する自動操舵システムの展示会は、最新トレンドや技術を学ぶ機会となります。展示会では、最先端の自動操舵技術や農業機械が紹介され、実際に機械の操作や機能を体験することができます。
自動操舵システムと
関連性が高い可変施肥システムとは
自動操舵システムと可変施肥システムは農業の効率化に貢献しますが、土壌の理解と機械操作の知識が重要です。これらを駆使することで、農業は持続可能で収益性の高い産業になります。ここでは、自動操舵システムと関連性が高い可変施肥システムについて紹介しています。
無人運転が可能な
自動操舵システムとは
農業における自動操舵システムの導入は、作業の自動化により効率と精度を高め、人材の適性化、安全性の向上、環境への負荷軽減、経済的な利益の増大といった、多岐にわたるメリットを提供します。「無人運転」によるメリットや導入に対する課題などについて解説しています。
自動操舵システムで
除雪作業は可能?
除雪作業の自動化により、作業の質が向上し安全な運行を実現します。また、長時間にわたる運転のストレス軽減にも寄与。農業機械と除雪車の共用によるコスト削減は経済的な観点からも重要で、これらのメリットを活用し、除雪作業をより効率的かつ収益性の高いものに変えることが可能です。
作業記録を保存できる
自動操舵システムとは
農業分野における自動操舵システムと作業記録の組み合わせは、農業経営の効率化と正確性を向上させます。作業記録は栽培の進行状況を詳しく把握、データに基づいた意思決定を支援する一方、自動操舵システムは作業の精度を高め、時間と労力の節約につながります。
自動操舵システムの
DGPSとは
自動操舵システムには、測位情報の精度を高めるDGPSが搭載されているものもあります。DGPSは2つのGPS受信機が取得する測位情報に同じ誤差があるという特徴を利用したシステムで、「差」を表す「ディファレンシャル」が名前につけられています。
自動操舵システムの
普及率とは?
自動操舵装置の出荷台数は増加の一途をたどっており、特に平均耕地面積が広い北海道での需要が高いため、普及率は今後ますますアップしていくと考えられます。また、自動操舵システム普及率アップを目指す導入支援策を活用すれば、コストを抑えることも可能です。
太陽フレアが自動操舵システムに与える悪影響とは?
2024年に話題となった太陽フレアは、2025年7月に次の極大期を迎えると予測されています(※)。太陽フレアが発生すると、電磁波や高エネルギー粒子が地球にも到達し、自動操舵システムに欠かせないGPSなどに悪影響を及ぼすリスクがあるため、注意が必要です。
自動操舵システムに活用されるLiDAR
LiDARは、レーザー光の反射をセンサでとらえて、対象物との距離などを計測する技術です。もともとは地質調査などで用いられていましたが、計測精度が高い点に注目が集まり、自動操舵システムでも活用され始めています。
自動操舵システムのオプション機能
自動操舵システムの中には、任意で機能を追加できるものがあります。このような機能を、オプション機能といいます。ここでは、オプション機能の概要を解説するとともにオプション機能の例を紹介しています。
自動操舵システムの車載カメラについて
自動操舵システムの車載カメラは、自動操舵システムと連携できるカメラです。農機具に設置することで、周辺の環境を把握して危険を避けられます。ここでは、車載カメラの概要と導入事例を紹介しています。
自動操舵システムの実演会について
さまざまな地域で、自動操舵システムの実演会が開催されています。実演会の魅力は、実際の作業を確認したり、操作を確かめられたりすることです。ここでは実演会に参加するメリットと実演会の事例を紹介しています。
VRS方式を用いた自動操舵システム
VRS方式を用いた自動操舵システムは、ネットワークRTK方式の一種です。うまく活用することで農業に関する人件費の削減につながります。また、無駄な作業がなくなるため、疲労の軽減や生産性の向上にもつながるでしょう。
自動操舵システムの価格相場は?
海外メーカーの安さと精度の高さを調査!
これまでの自動操舵システムは250万円程度(税不明)。価格面でも導入が難しいとされていました。 その中で、近年海外メーカーを中心に低価格の自動操舵システムがシェアを伸ばしています。
低価格で購入できる自動操舵システムの性能は?評判は?今回は、日本参入後数年で国内2000台の導入数(2023年1月調査時点)を記録したFJDynamics自動操舵システムに着目し、紹介しています。
自動操舵システムが解決できる
農業の課題とは?
お使いのトラクターに自動操舵システムを後付けすることで、「作業が楽になる」「誰でも操縦できる」「生産量が安定する」などさまざまなメリットを得ることができます。
ここでは、トラクターにGPSを後付けするメリットを解説します。
少子高齢化や担い手の高齢化・若者離れなどの影響で、農業の人手不足は深刻化しています。人手不足の解消には、自動操舵システムの活用がおすすめ。
ここでは、自動操舵システムの活用法をご紹介します。
田植えを真っ直ぐに行うことは、意外に難しいもの。でも、自動操舵システムなら経験が浅くても、技術に自信がなくても簡単です。
こちらのページで、実際に自動操舵システムを導入した人の声をチェックしてみてください。
自動操舵システムなら、難しいトラクターの運転も簡単に行うことができます。ここでは、トラクターの運転もサポートしてくれる自動操舵システムをご紹介。
導入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
世界中で研究が進んでいるロボット技術や情報通信技術(ICT)を活用し、農業でも「スマート農業」に役立つシステムや製品が台頭。自動操舵システムの導入も、農業の省力化・精密化につながるスマート農業の一つです。
ここでは、スマート農業に関する疑問や話題を取り上げていますので、ぜひ参考にしてみてください。
深センのAI技術が実現するスマート農業の未来
「中国のシリコンバレー」と呼ばれる中国・深セン。その技術を用いて、深センの企業がスマート農業にも力を入れ始めています。
このページでは、深センに本社に置く企業の紹介から、スマート農業への取り組み内容について紹介しています。
機械を導入してスマート農業!価格はどのぐらい?
スマート農業に関わる機械の費用相場や、他の機械と比べた自動操舵システムの費用相場はどのぐらいなのかについてまとめています。
スマート農業は何からやり始める?
農業の人手不足や重労働を解決する施策として注目されているスマート農業。しかし、コストの高さや一部地域での不十分な情報通信基盤等の問題から、普及率が伸び悩んでいることが問題視されています。
ここでは、自動操舵システムがどのような観点で導入しやすいのかについて詳しく紹介しています。
海外の農業から学ぶスマート農業技術
日本よりもスマート農業が普及している海外。その一例として、オランダやアメリカの取り組み事例について紹介しています。
スマート農業への挑戦、拡大を目指す際にぜひ参考にしてみてください。
FJDynamics
2017年に設立された、シンガポールに本社を置く企業です。トラクターや田植え機をはじめ、コンバインなどさまざまな農機の自動操舵を可能にした自動操舵システムを販売。日本では、総代理店であるFAGが販売を行っています。
ニコン・トリンブル
日本の精密光学企業・ニコンと、アメリカの企業Trimble(トリンブル)社のジョイントベンチャー企業です。測量や測位技術を活かした製品を開発・製造・販売。自動操舵システムは「GFX-750」と「GFX-350」などを手がけています。
トプコン
1932年の創業以来、医・食・住に関するソリューションの提供で、社会問題解決をサポートしている日本の光学機器メーカーです。スマート農業への貢献が評価され、「2021 年度ロボット大賞」(※)などを受賞しています。
アグローバル(CHCNAV)
CHCNAV社は、自動操舵システム「CHCNAV NX510」を販売している、中国の測量機器のメーカーです。日本では、アグローバル合同会社が総代理店を務めており、販売から取付・サポート・設定などに対応しています。
IHIアグリテック
(株)IHIシバウラと(株)IHIスターの事業統合によって生まれたエンジン、農業用機械、農業用機械用インプルメント、医療機器のメーカーです。自動操舵システムは、GPSを活用する「GPSナビライナーEGI3110」を販売しています。
ジオサーフ
ジオサーフは精密農業やモバイルGIS、4D LiDARの販売などを行っている企業です。自動操舵システム「tanzaX」と「MDU-LC」は、いずれも取り付け・付け替えが簡単に行える点が特徴です。
東京計器
1896年の創業以来、長年実績を重ねている「計測・認識・制御」機器の総合メーカーです。直進自動操舵補助装置 AG-GEAR3は、手持ちのトラクタに装備をすることで、農作業の生産性を向上させることが可能です。
日立造船
造船業でも日立グループでもなく、ごみ焼却発電施設など、環境分野や機械・インフラ分野、脱炭素分野など幅広い事業を手掛ける企業です。同社の自動操舵付き農機ガイダンスシステムSG100は、わかりやすさが特徴です。
三菱マヒンドラ農機/農業情報設計社
農機事業・農業施設事業を手がけている三菱マヒンドラ農機と、自社開発のスマホアプリ「AgriBus-NAVI(アグリバスナビ)」で知られる農業情報設計社が共同開発した自動操舵システムSE-Naviを販売しています。
クボタ(後付け自動操舵システム)
農業機械業界の売上高で、国内外で高いシェアを獲得しているグローバルメーカーです。現場のニーズに合った機器の開発を通じて、生産から消費までをサポート。後付け自動操舵システム「GPS車速連動装置KSRU」を手がけています。
Deere & Company
1837年に鍛冶屋のジョン・ディアが創業し、建設機械や農業機械を手がけているメーカーです。同社の農業機器は「ジョンディア(John Deere)」というブランド名でも知られており、代理店であるヤンマーアグリにて販売が行われています。
農機販売メーカーの中には、自社のトラクターにあらかじめ自動操舵システムを搭載した「ロボットトラクター」を販売している企業があります。
ここでは、農林水産省公式HP(https://www.maff.go.jp/j/kanbo/smart/forum/R2smaforum/mattingu/robot.html)に掲載されているロボットトラクター販売メーカーを紹介しています。